24時間風呂のメンテナンスと修理が必要な際の対応方法

24時間風呂で定期的なメンテナンスが必要な理由

長く使用するため

24時間風呂を長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが必要不可欠です。ろ材の洗浄や交換、フィルターの洗浄や交換を欠かさず行うことが快適に使える期間を伸ばすことにつながります。
製品によってメンテナンスの方法は異なりますので、製品ごとの取り扱い説明書をしっかりと読んで、製品にあったメンテナンスを実施することが重要です。
(主要なメーカーの取り扱い説明書はこちらの記事をご覧ください)

安全に利用するため

メンテナンスを行うことは安全に使ううえでも重要です。
24時間風呂は浴槽のお湯を機器が吸い上げ、機器内で殺菌・ろ過を行い、清浄化したお湯を再度浴槽に戻す仕組みになっています。
定期メンテナンスにおいては、ろ過する際のフィルターや機器内を通過するお湯に対して紫外線を照射し殺菌を行う殺菌灯の交換も行います。
定期メンテナンスを怠ってしまうと、本来得られるはずの清浄化機能や殺菌機能が果たされなくなってしまう可能性があります。
清浄化機能や殺菌機能の低下は水質の悪化を招き、菌の繁殖を招いてしまう可能性もあるため注意が必要です。

レジオネラ菌対策のため

メンテナンスを怠ってしまったばかりにレジオネラ菌が繁殖してしまうケースもあります。
レジオネラ菌とはもともと土壌や水環境に普通に存在する菌です。入浴施設で感染した例が報告されており、衛生管理が不十分な水中で繁殖し、感染した場合に発熱や頭痛などの症状を招きかねません。
日々のメンテナンスを怠ると機器の殺菌機能が低下してしまい、菌の増殖を招きかねません。
※24時間風呂協議会に加盟している会社の製品は厳しい基準をクリアし、製造販売しています。参考にすると良いでしょう。

自分で行うメンテナンスの方法

入浴後のフィルター掃除

1日の最後にフィルターの掃除を行いましょう。フィルターをキレイに保つことで機器内に取り込まれるお湯がキレイな状態で吸い上げられ、機器が持つ、ろ過性能の劣化を抑えることにつながります。
またフィルターの目詰まりによる、吸い上げの妨げを防止することにもなるため簡単な作業ですがとても大事なメンテナンスです。
是非日々の日課としてお手入れは実施いただきたいことです。

運用モードの設定(洗浄設定) 方法

製品によっては自動でメンテナンスを行なってくれる機能が搭載された機器もあります。
例えば、昭和鉄工が製造する「バスポカシリーズ」には毎日の逆流洗浄と自動熱洗浄機能が搭載されています。
自動熱洗浄機能は1週間に一度、あらかじめ設定された時間に自動的に実施される機能で、機器本体内に約65℃の熱水を循環させ、ろ過剤や配管内を洗浄し細菌類を除菌、繁殖を抑制する機能です。
また、熱洗浄運転の後に逆流・洗浄運転を行うことによってろ剤につまった汚れなどを取り除き、ろ材の寿命を伸ばすことにもつながります。
こうした便利なメンテナンス機能が搭載された機器を利用するのも賢い方法です。
(バスポカの詳しい紹介はこちら)

便利なタイマー機能の使用方法

また、常にフル稼働させるのでなく、入浴のタイミングにしっかり稼働させる「タイマー機能」を用いるのも重要です。
ずっとフル稼働させていては機器自体の劣化も早まります。
最新の機器の多くに名称は様々ですがタイマー機能が搭載されていますので、ご家庭の状況や利用状況に合わせてしっかり稼働させる時間帯と低稼働でも良い時間を区切って利用するのも大事ですね。

プロに依頼した方が良いメンテナンスや修理

内部のフィルターの交換

日々行うメンテナンスも重要ですが、年に1~2度はメーカーサポートを利用したプロによるメンテナンスも実施しましょう。
殺菌灯や内部フィルターの交換はそこまで難しい作業ではないため、ご自身で交換される方も多いと思います。
しかし、正しい手順で交換がなされなかったり、取り付ける際にしっかりと取り付けが出来ていなかったりした場合、本来得られるはずの清浄化機能や殺菌機能が得られず、部品代を無駄にするだけでなく最悪健康被害につながってしまう可能性もあります。
少しでも不安がある方は、無理せずメーカーサポートに交換の依頼を行いましょう。交換の際に内部のチェックもしてくれるケースもありますので、メンテナンスが面倒な方は全部お願いしてしまうのが良いでしょう。

殺菌灯など内部部品の交換

機器内部のメンテナンスとなる内部のフィルター交換や殺菌灯の交換は使用期限が切れていることに気づいていながら、そのまま使ってしまいがちです。
見た目にはキレイなお湯が循環されているように見えますが、使用期限をすぎている場合は注意が必要です。
交換したいけど時間がないという方や消耗品の購入からしないといけないという方は迷わずサポートセンターにメンテナンスの依頼を行い、その際に殺菌灯やフィルターの交換もしてもらうのが最も簡単な方法ではないでしょうか。

お湯の出がよくないなどの不具合

フィルターの目詰まりや機器内部の不具合によってお湯の出が悪くなることがあります。
フィルター洗浄や内部洗浄機能の活用でも症状が改善しないようであれば自分で対処せず、プロのメンテナンスにお任せしましょう。
内部構造を理解せずに修理するのは非常に難しく、漏電が生じた場合非常に危険です。
自分で対処した結果、修理費が高額になってしまったら元も子もありません。

まとめ

24時間風呂を快適に使っていただくには日々の簡単なメンテナンスが重要です。本体は非常に高額な機器ですので、少しでも機器の寿命を伸ばして、ご利用いただくためにも是非メンテナンスを行なっていきましょう。
一方で、お使いいただく中でどうしても故障や不具合が生じることもあるかと思います。そんな時を見越して購入する段階でサポートの充実した機種を設置するのも賢い選択かと思います。

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