24時間風呂の電源はどうなっている?どのように設置するの?

24時間風呂は電気で稼働します。そのため、電源から電気を取らなければいけないのですが、今回はこの24時間風呂の電源に注目してみます。どうなっているか、どのように設置するかなどです。
24時間風呂利用の際に参考になる情報となりますから、最後まで読んでください。

24時間風呂の仕組み

まず、24時間風呂の仕組みを確認してみましょう。
24時間風呂は浴槽内のお湯を絶えず循環させて、保温・除菌・ろ過を行っています。これでいつでも適温で清潔なお湯が浴槽内に満ち、快適な入浴ができるようになっています。
この保温・除菌・ろ過などを行うもとになるのが電気。24時間風呂は電気で稼働します。そのため、コードを電源につなぐ必要があるのです。

24時間風呂の電源は?

 

24時間風呂の電源は、AC100V、50/60Hzとなっていることが多いです。消費電力は商品ごとに違います。いくつか例を示しておきましょう。

商品名 ヒーター消費電力 ポンプ消費電力
コロナホームジュニアi 間接加熱ヒーター:750W 通常運転時94W(50/60Hz)
節約宣言SGR(NEWタイプ) 直接加熱省エネヒーター:500W 熱還元節電ポンプ:97W/120W(50/60Hz)
ヘルシーバス(バスパ24) シーズヒーター:750W 150W(50/60Hz)
未来夢α・湯めここち
バスパ24Plusなど
750W 150W(50/60Hz)
節約宣言プレミアムⅡ 直接加熱省エネヒーター:500W 熱還元節電ポンプ:85W/115W(50/60Hz)
バスポカEXeco 720W 87W(50/60Hz)

24時間風呂の電源はどのように設置するの?

24時間風呂は電気で稼働するので、電源設置工事が必要になってきます。しかし。お風呂の中ということもあり、危険を伴うのではと心配する人がいるかもしれません。
そこで、24時間風呂のメーカーや工事店がどのように電源を設置するのか、見てみましょう。

浴室外のコンセントから取る

屋内設置タイプの24時間風呂の場合、本体は浴室内に設置しますが、電源は浴室外のコンセントから取ります。浴室内に電源を設置するわけではないので、お風呂の中で感電する心配はありません。
24時間風呂の電源コードが電源に届かない場合は、電源の増設工事をすることになります。浴室外の脱衣所などに電源があればいいのですが、ない場合は新たに設けます。

電源を取る場合、穴を開けないでも大丈夫

24時間風呂の電源を取る場合、電源コードを通すことになるのですが、その際浴室の壁に穴を開けるのではと心配している人もいるでしょう。特に賃貸住宅では、困る点です。勝手に穴を開けると、後で問題になります。また、所有している住宅でも、むやみに浴室の壁に穴は開けたくないもの。
大丈夫です。販売店や工事店でも工夫してくれて、浴室のドアの上方や下方の隙間に電源コードを通すようにしてくれますから、壁に穴を開けずに工事ができます

電源コンセントは他の器具と併用しないこと

24時間風呂の電源を取るコンセントは他の器具と併用しないでください。家庭用の24時間風呂にかかる電力くらいなら、併用できそうですが、発熱火災故障の原因になることもあります。念のため、24時間風呂専用のコンセントとして、使うようにしましょう。

電源には漏電保護プラグがついている場合がある

24時間風呂の電源には、漏電保護プラグがついていることがあります。電源自体は浴室の外から取るものですが、漏電の危険性がなしとは言えません。そのために、このようなプラグがついているのです。

24時間風呂の安全装置

電源から電気を取って使用する24時間風呂には、危険性もあります。お風呂の中で電気製品を使用するのですから、万が一ということはあります。
そこで、各メーカーでは、様々な安全装置を24時間風呂に取り付けて対処しています。どのような安全装置か、紹介しましょう。

▼湯めここちDXの場合

  • ポンプ空運転防止装置
  • ヒーター過昇防止装置
  • 機器保護装置
  • 温度制御装置の断線検知
  • サージキラー過電流保護装置(管ヒューズ15A)
  • 温度ヒューズ
  • 自動洗浄異常検知
  • 漏電保護装置
  • 自動洗浄ロック装置
  • 水温センサー異常検知
  • 転倒時電流遮断装置
  • 異常ノイズ防止装置

▼ヘルシーバスの場合

  • ポンプ空運転防止装置(水流センサー)
  • ヒーター過昇防止装置
  • 機器保護装置
  • 温度制御装置(水温センサー)の断線検知
  • サージキラー過電流保護装置
  • 温度ヒューズ
  • 漏電保護装置(漏電保護プラグ:6mmA検知)

▼湯快爽快-0の場合

  • ポンプ空運転防止装置(水流センサー)
  • 温度制御装置(水温センサー)の断線検知
  • 自動洗浄ロック検知(LB-271-HGのみ)
  • 転倒時電流遮断装置(傾斜センサー)
  • 過電流保護装置(管ヒューズ15A)
  • 温度ヒューズ(130℃)
  • 漏電保護装置(漏電保護プラグ、感度電流6mA)

▼バスポカEXecoの場合

  • 循環ポンプ空運転防止装置
  • ヒータ空焚き防止装置
  • 温度センサー断線検出装置
  • 浴水温度過昇温防止装置
  • 漏電防止装置
  • 過電流防止装置
  • モーター過負荷保護装置
  • 機内異常温度検出装置
  • ヒーター断線検出装置

各メーカーの24時間風呂では、二重・三重の安全装置をつけている場合も多いです。そのような安全装置により、電源を取って使う24時間風呂の危険性を防いでいます。

24時間風呂の電源が入らない!どうして?

通常は、24時間風呂の電源コードをつなげれば、稼働するようになるのですが、何らかの理由により電源が入らない場合があります。その理由を見るとともに、対処法毛紹介しましょう。

漏電している

24時間風呂の電源から漏電していると、漏電防止装置が働き、電源が入らなくなることがあります。漏電は危険な状態なので、察知した装置が電源OFFにするのです。
漏電防止装置の解除の仕方は商品にもよっても違いますが、ユニオンテクノスの24時間風呂の場合は、中央のリセットボタンを押すと、解除できます。

コンセントが十分に差し込まれていない

24時間風呂の電源プラグが十分にコンセントに差し込まれていない場合は、電源は入りません。対処法は簡単で、しっかり差し込むことですが、くれぐれも濡れた手でプラグやコンセントには触らないようにしてください。感電の危険があります。

安全装置が働いた

24時間風呂に設置されている安全装置が働くと、電源が切れることがあります。地震や本体に強くぶつかったとき、振動や衝撃が伝わると、安全装置が作動するようになっているタイプがあります。
この場合は、本体の設置状況に変化がないことを確認してから、安全装置を解除してください。

本体トラブルが起きた

24時間風呂の本体にトラブルが起きても、電源が入らなくなることがあります。洗浄が十分に行われず、汚れが溜まっている場合、長期間未使用だった場合、想定以上の高温のお湯を吸い込んだ場合などです。
これらの場合に安全装置が働くことがありますが、解除できない場合は、販売店や修理店に問い合わせた方がいいケースもあります

故障した

24時間風呂が故障すれば、電源は入らないでしょう。故障の原因はなかなか素人には分かりにくいので、無理に対処しようとせずに、販売店修理店に相談し、さっそく修理してもらってください。

24時間風呂の電源を正しく使おう!

今回は、24時間風呂の電源についての特集でした。
24時間風呂は電気で稼働するので、電源から電気を取ります。そして、電源は浴室外のコンセントを通じて取ります。
その際のつなげ方などについてもこの記事で説明しました。
24時間風呂の場合、浴室外から電源を取るのですから、安全ではありますが、お風呂の電源ということもあり、感電などの危険もあります。そのような危険を回避するために、各メーカーが取っている安全対策についても触れてみました。
24時間風呂で重要な役割を果たす電源。正しく使って、快適な24時間風呂を楽しんでください。

 

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